LINE の AI 自動応答:公式アカウント標準の AI チャットボットでできること
LINE 公式アカウントにも AI が標準搭載されるようになりました。月額 NT$100 のプランを追加して料金表やメニューをアップロードすれば、AI がお客様のよくある質問に答えてくれます。 では、別途 AI カスタマーサービスのプラットフォームは必要なのでしょうか。この記事では LINE 標準の AI チャットボット(β)についてオンにする方法、できること、制限を整理し、 AI カスタマーサービスプラットフォームと項目ごとに比較して、自社にどちらが合うかを判断する材料をお届けします。
本記事のプランと料金は台湾の LINE 公式アカウントのもので、日本など他の国とは異なります。
LINE 公式アカウントの AI チャットボット(β)とは
LINE は 2025年11月、台湾の公式アカウント向けに「AI チャットボット」をリリースしました。現在はβ版です。チャット拡張プラン(聊天進階方案)に含まれており、月額 NT$100 です。 料金表、メニュー、営業時間などの PDF や画像をアップロードすると、システムがよくある質問として自動で整理し、お客様からメッセージが届くと AI がその内容をもとに返信します。外部システムのインストールや接続は不要です。
LINE の説明によると、アップロードしたデータは AI の学習には使われません。手動チャットや応答メッセージと併用でき、お客様の入力がキーワードと完全に一致した場合は 「応答メッセージ」が優先されます。
LINE の AI 自動応答をオンにする方法
- 公式アカウントの管理画面でチャット拡張プラン(月額 NT$100)を追加します。追加していないアカウントでは有効にできません
- 「設定」→「応答設定」で、「AI チャットボット(β)」を含む応答モードを選びます
- 料金表、メニュー、営業時間、よくある質問などの PDF や画像をアップロードし、FAQ を自動作成させます
- 管理画面で会話をテストし、回答内容が正しいことを確認してからお客様に公開します
使う前に知っておきたい制限
- 毎月の応答数に上限がある:β版には月間の応答数上限があり、LINE は友だち数 25,000 人未満の公式アカウントでの利用を推奨しています
- 一部の業種は利用できない場合がある:医療・社会福祉(病院、クリニック、介護施設など)、金融、宗教、政治・行政機関、法律関連の業種には提供されない可能性があります
- 回答の正確さは保証されない:LINE は、本機能は AI 技術を使用しており、正確性・適合性・妥当性を保証しないと明記しています
- LINE でしか動かない:Facebook Messenger、Instagram の DM、Web サイトのチャットから来るお客様には別途対応が必要です
- よくある質問への回答が中心:公式の説明はアップロード資料にもとづく回答に焦点を当てており、空き枠の確認、予約の作成、自社システムとの連携には触れていません
LINE 標準の AI と AI カスタマーサービスプラットフォームの違い
最大の違いは「答えられるかどうか」ではなく、答えた先の用件まで完了できるかどうかです。Chatbotta を例に比較します。
| LINE 標準の AI チャットボット(β) | Chatbotta | |
|---|---|---|
| 料金 | チャット拡張プラン 月額 NT$100 | 月額 NT$1,999 から、毎月の AI 会話数に応じた料金 |
| チャネル | LINE のみ | LINE、Messenger、Instagram、Web サイトのチャットで同じ設定を共有 |
| データソース | PDF や画像をアップロードして FAQ を自動作成 | AI ナレッジベースに加え、Google スプレッドシートのリアルタイム参照や外部ツール(MCP)による自社システムの照会 |
| お客様の用件を処理できるか | よくある質問への回答が中心 | 空き枠の確認、予約、宿泊予約、設計したフローや外部システムの呼び出し |
| 回答のチェック | LINE は正確性を保証しないと明記 | すべての返信は送信前に 3 段階のチェックを通り、通らなければ自動で有人対応へ |
| 問題が起きたとき | 手動チャットと併用可能 | システムエラーやメッセージ送信失敗時も有人対応に切り替えてお客様に知らせ、統合受信箱で引き継ぎ |
| 特定の状況への対応 | アップロードした内容をもとに回答 | 「Reply rules」(応答ルール):特定のナレッジやツールの結果が出たとき、AI が指定したルールどおりに返信 |
LINE 公式アカウント自体のメッセージプラン料金は、どちらの場合も別途かかります。AI がお客様に返信するのは応答メッセージにあたり、配信メッセージ数にはカウントされません。詳しくは LINE 公式アカウントの料金解説をご覧ください。
どちらを選ぶべきか
- 質問の大半が営業時間・料金・メニューで、メッセージ量も少ない:まずは LINE 標準の AI から。月額 NT$100 は手頃な出発点です
- AI に空き枠の確認や予約・宿泊予約までしてほしい:予約機能のある AI カスタマーサービスプラットフォームを選びましょう。たとえば Chatbotta の内蔵予約システムです
- Messenger、Instagram、Web サイトからも問い合わせがある:複数チャネルで設定を共有できるプラットフォームを選べば、チャネルごとに別々に運用する必要がありません
- 医療、金融、法律などの業種:LINE 標準の AI は使えない可能性があるため、Messaging API で接続するチャットボットプラットフォームを検討してください
- AI の誤回答によるクレームが心配:送信前にチェックがあり、問題が起きたら有人対応に切り替わるプラットフォームを選び、スタッフが引き継げる出口を残しておきましょう
両方を同時にオンにできますか?
おすすめしません。AI カスタマーサービスプラットフォームは Messaging API でお客様に返信するため、LINE 標準の AI チャットボットも同時にオンだと、同じメッセージに 2 回返信される可能性があります。 AI カスタマーサービスプラットフォームに切り替えたら、公式アカウント管理画面の「応答設定」で標準の AI チャットボットと応答メッセージをオフにしましょう。設定方法は LINE 自動応答の設定ガイドをご覧ください。
LINE 上で AI カスタマーサービスができることは LINE AI カスタマーサービスを、 費用の見積もりは 料金プランをご覧ください。 Chatbotta を無料で使い始めることもできます。
よくある質問
Q: LINE 公式アカウントの AI 自動応答は有料ですか?
A: 有料です。台湾では AI チャットボット(β)を使うにはチャット拡張プラン(聊天進階方案、月額 NT$100)の追加が必要で、配信メッセージの料金は選んだメッセージプランに応じて別途かかります。実際の料金は LINE の公式発表をご確認ください。
Q: LINE の AI チャットボットでお客様の予約を受けられますか?
A: LINE の説明によると、アップロードした PDF や画像をもとによくある質問に答えるための機能で、空き枠の確認や予約の作成については触れられていません。AI に予約や宿泊予約まで完了させたい場合は、Messaging API で接続する AI カスタマーサービスプラットフォーム、たとえば Chatbotta の内蔵予約システムを検討してください。
Q: LINE の AI チャットボットを使えない業種はありますか?
A: LINE の説明によると、医療・社会福祉(病院、クリニック、介護施設など)、金融(銀行、保険、証券など)、宗教、政治・行政機関、法律関連の業種は利用できない場合があります。これらの業種で AI 自動応答が必要な場合は、Messaging API で接続するチャットボットプラットフォームを検討できます。
Q: すでに Chatbotta を使っています。LINE 標準の AI もオンにする必要がありますか?
A: 必要ありません。Chatbotta は Messaging API でお客様に返信します。LINE 標準の AI チャットボットを同時にオンにしていると、同じメッセージに 2 回返信される可能性があります。公式アカウント管理画面の応答設定で、標準の AI チャットボットと応答メッセージをオフにすることをおすすめします。